女子をこじらせて/雨宮まみ を読んだ
今回読んだのはこれでーす
こじらせてる人の話って面白くて好きなんですよね。
特に好きなお笑い三人衆が若林、バカリズム、山里ですね。
あの人達はめっちゃこじらせてて面白い。
特に山ちゃんのテラスハウスの解説とか最高ですよね 笑
テラスハウスみたいな美男美女の恋愛よりもあいのり的な恋愛ドキュメンタリーの方が好きだなー
テラスハウスに出てくるようなキラキラした人達に山ちゃんが毒吐きたくなる気持ちは分かります 笑
まー、まーそんな話はいいとして、女子をこじらせては面白かったですねー。
単に物語としても面白いし、彼女の言葉には勇気づけられて読んでよかったーって思う本でした。
雨宮まみさんはAVライターをやられている方で…
こんな感じの人です。
後述しますが、全然モテなくてこじらせたらしいけど、普通に綺麗な方ですよね。
なぜAVライターになったのかというと暗黒の学生時代の経験から「女」であることに自信がなかった彼女は、「同じ女」であるAV女優が世間の男から欲情される姿が眩しくて眩しくて仕方がなく、そこからAVに興味をもったからだそうです。
暗黒時代のスクールライフの話をすると、小学生までは誰がカワイイとか誰が美人なんて周りも自分も気にしてなかったのに、中学校に入った途端その判定が行われ、それが女子間の力関係になる。しかもその見た目判定の中には髪型をどうするか、制服をどう着るかみたいな「女子力」的なものも含まれていて、くせっけで、しかも思春期特有のにきび面だった彼女は最底辺のスクールライフでした。
高校ではそのカワイイ判定プラス、進学校だったために学力判定も加わり、進学校の勉強についていけなかっった彼女はさらに暗い高校生活を送ります。
彼女はファッションやサブカル好きだったこともあり学校ではイロモノ扱いされていたそうです。どのくらいかというと、毎日いっしょに移動教室も、学食も行くような女友達のグループがあって、バレンタインデーに仲いい男子グループにチョコを渡そうっていう企画があったのに知らされなかった。恋愛に興味が無いと思われていたんだそう。
あまりにもいたたまれなくなって、そっと教室を出て図書館に行く。泣きたかったけどなんでそんな気持ちになるのかわからない。ショックだったけどショックじゃないふりをしてイロモノで平気なふりをする、そんな高校生活でした。
って、この後の大学と社会人とのエピソード書いてたら相当長くなってしまうので割愛しますが、いろんな事を気にして、ビビりながら、時には傷つきながら、でもそういうのを隠して生きてきたわけですね。
そしてAVライターになると今度は今まで自信がなかった「女」という部分が逆に彼女を攻め立てます。
AVライターとして性別関係なく仕事を評価してほしいのに、「女」だから取り上げられる。
逆に「女」だからAVなんてわかるわけないと批判される。
そんなことに疲れ、一時は仕事をやめてしまいますが、あるイベントをきっかけにまた精力的に活動し始めます。
その時の気持ちを引用します(所々中略あり)。
−こういうことをしたらこう思われる、こういうことをしたら誤解される、こういうことをしたらイタイ人と思われる、そうやって自分をがんじがらめにしていた「自分の中にある他者の視線」をやっと振りきれた気持ちになりました。他者の視線はもういい。客観視するのはもういい。もうさんざんやったじゃないか。さんざんやって上手くいったことがあったか?結局、客観視している自分の意見と、内側から出てくる「これをやりたい」という欲望のバランスが取れなくていたずらに苦しんだだけじゃなかったか。
欠点を直そうと思うのは向上心かもしれませんが、自分が自分である根本を欠点として否定し、それを直したり隠そうとするのは、ただ歪みを生むだけではなく、長所もまでも削り取ってしまうものだと思います。
「本当にしたいこと」「やりたいこと」をやるなんて、すごい才能のある人にしか許されてないことのように思ってましたが、べつに自分がやったっていいわけです。
息苦しくて希望が見えなくて死にたい気持ちになるまで、たったそれだけのことがわからなかった。つらい思いをするたびに全部自分のせいだと思わなくてもいいこと、嫌われるたびに全部自分が悪いのだと思われなくていいこと、何度失敗をしても、続けていく限り可能性はあるのだということ。男だ女だというのにとらわれたくないと思っているのに、それにいちばん強くとらわれていたのは自分だったということ。
目の覚める感覚でした。
自分もどちらかっていうと他人の目を気にしてしまう方だし、客観視してしまいます(自分ではそう思っている)。
でも、そういうことが障害となって自分のやりたいことがやれずに苦しみながらこの先の人生を生きていくのは嫌です。
雨宮さん文章から勇気づけられましたね。
やりたいことやろうって思えました。
自分で言うのもなんですが、いろんな事を気にしてしまうっていうことは、逆に考えればいろんな事に気がつくってことだと思います。
世の中にはそんなこと気にできない人いっぱいいます。気にしないんじゃなくて、できないんです。
自分はあえて気にしないようになりたいと思います。
できるかなー 笑
無理かも 笑